OMG! Music Guide Japan をリリースしました
私は 1980 年生まれなのですが、1993 年から1996年辺りに中学生、高校生を迎えました。勝手な解釈ですが、その当時の J-POP が一番いいと思っています。おそらくたまたまその時代に、そういう文化に触れたのが原因なんでしょうけど、今でも YouTube でその年代の曲を聴くことがあります。だいたいの曲が YouTube にあるんですよね。と、ふと考えてみると、その時代のランキングを元に YouTube の動画と関連付けたらいいんじゃないか、と思えてしまったので、ちょっとサイトを作ってみました。それが、 OMG! Music Guide Japan オーマイガッ!ミュージックガイド ジャパンです。ランキング自体は、独自にデーターベースで持っているのですが、基本は、アーティスト名と曲名で YouTube API を叩いて表示する、という感じです。ネーミングは。。。。 omg.jp というドメインを長いこと持っていたのですが、使うあてがなかったので、これにしてみました。最初は「ここが日本のオーマイガッの画像集だよ」って感じの画像サイトでも作ろうかな、と思っていたのですが、なかなか面倒で。ということで、ちょっともったいない感じもするのですが、ドメインを眠らせておく方がもっともったいないと思いましたので、ここで使うことにしました。
OMG! Music Guide Japanでは、1968年から1999年までの曲のランキングを載せて、それと YouTube を関連付けました。実際のところ、単純に曲名だけで検索してもダメなわけで。つまり同じタイトルの曲がひっかかってしまったりしまうので。「桜」とかがいい例ですね。となると、アーティスト名と一緒に検索するのですが、アーティスト名やタイトルも、一般人が入力すると揺らぎがあるんですよね。「〜」とか「’」とか「-」とか略称とか。。。なので検索精度を高めるのは少々面倒なのですが、ちょっとだけがんばってみて、9割5分型ひっかったので、まぁ、こんなもんで落ち着けました。正直キリがない。。。それでも、サザン関係はカラオケがひっかかることが多いですw というか、この投稿を公開した時点のランキングトップの V6/Coming Centuryの歌はいきなり外しているや。。。「/」関係も厄介なんだよなー。
あと、 YouTube に公式チャンネルを持っているアーティストもいます。宇多田ヒカルさんやスピッツ、GLAY、ELT、中島みゆきさん、など。そういったアーティストの映像もいっぱい YouTube で見ることができるので楽しみな結果になっています。
と、9割型作ってみたところで、これって著作権って大丈夫なのかな。。。と思えてきました。私は自分で作ったものは自分の名前で活動したいし、また、堂々と著作権違反をするのは好きではないので調べてみました。まぁ、時代に合わせて皆がやっているから、とか、名前を伏せて、とか、考える人もいるのでしょうけど。
JASRAC 的にどうなの?
まず音楽関係の著作権と言えば、みんな大好き JASRAC に関係してきます。YouTube は 2008年に JASRAC と映像作品に対して包括的な契約をしました。実際に YouTube は JASRAC に広告収入の 2% を払うという契約をしているようです。細かい数字はよくわからないですが、 YouTube の広告収入の 2% ってすごい数字だと思います。しかし、よーく JASRAC のページを読んでみると、YouTube が契約していても、 embed タグ等で組み込む際には別途契約が必要なようです。つまり、 JASRAC 的には embed タグ等はストリーム配信扱いになるようです。
JASRAC はディープリンクはやらないで、と書いてあるので、グーグルの検索結果をリンクしておきました。
営利目的ではダメのようです。つまり、広告あった場合、もしくは広告が無くても個人事業主や企業が行うと営利目的という区分に入るそうです。当初、広告なくてもリンクジュース化してくれたらいいなぁ、と思っていたのですが、私の場合は個人事業主なのでembedタグなどで埋め込みでストリーム配信をするのであれば、結局JASRAC的に使用料を払わないといけないようです。
もちろん個人でも広告収入を得ているサイトであれば JASRAC 管理曲は使用料を基本払え、と請求してくる可能性があります。現状では、JASRAC が把握しきれていないので請求は来ていないのかもしれないですが、通報されたり、発見されてしまったら、おそらく通知が来ます。それでも個人ブログで YouTube 映像を少しだけ組み込んだ場合とかはそこまで目を付けられなさそうですけどね。今回作成した OMG! Music Guide Japanでは、YouTube 映像を使用しようと思うと、かなりの曲が対象となってしまいますのでおそらく目を付けられるでしょう。そこで YouTube の映像に対してリンクをするだけにとどめました。つまり、実際には「新しくウィンドウを開く」で YouTube を開いて、そこで再生されることになります。そして、映像が組み込めないのであれば、広告を入れていいだろうということで、アドセンス、ヤフオク、アマゾンのアフィリエイトを仕込みました。
とは言っても、実は JASRAC との契約はそれほど高いものではないと思うんですよね。マジメに広告収入があるサイトであれば、ストリーム配信によって支払う金額は、月額最低5,000円、もしくは、月間の情報料及び広告料等収入の3.5%が5,000円以上だった場合はその金額、ということなので、法外な値段ではないなぁ、と。まぁ、個人事業主がそこまでマネタイズして作った仕組みでなければ、5,000円でも痛いけどね。
リンクも違法?
しかし、さらに先を考えてみると、リンクも違法じゃないの?ってこともあります。ここに関しては JASRAC の権利の範囲内の YouTube 映像に対するリンクは問題ないようです。メールで確認しました。ただ、JASRAC の権利の範囲外にある違法な映像にリンクしていた場合は、少しグレーなところはあります。「YouTube人気動画リンク集」は合法かという記事がありますね。というか、この記事を読んでみると動画の埋め込みのことを「リンク」と言っているのか、ハイパーリンクのことを「リンク」と言っているのか、わかりにくかったので分けてもらいたいところですな。一般的に YouTube の動画と連携したサイトというのは、ハイパーリンクの使用ではなく、埋め込みコードの使用なので、読んでいてもなんかしっくり来ないです。しかし、まぁ、ハイパーリンクのことを言っているのであれば、確かにちょっとグレーではあるな、と考えています。それでも、
「ロボットで拾ってきてしまうのは仕方がないが、著作権侵害っぽいコンテンツにリンクを張ってしまっているのをスタッフが見かけたら、リンクを削除するようにスタッフに徹底しておいた方がよいと思う」
ということなのですが、これもどう解釈したら良いのやら。まぁ、意図的に違反するものを選んだらダメってことなんかな。あと、どこまでをロボットとするか、というのもよくわからんですね。まぁ、 API を使用して検索して取ってくるっていうのは、意図的に著作権違反のものを選んでいるわけではないかな、と私の中で解釈しています。
他の権利関係は?
さて、ようやく JASRAC 関係を乗り越えたと思ったら、著作隣接権という問題が出てきます。つまり、JASRAC の管轄している作詞家、作曲家以外の権利ですね。歌手や演奏者に対するところかな。となると、画像も出せなくなってしまいます。サムネイル画像は劣化版だから良い、という議論もあるようで、アメリカやドイツでは、サムネイルの著作権に関しては使えるとか、使えない、とかいった議論があるようです。私としても、ここはすごくグレーな場所だと思っています。違反映像は、もちろん著作権的にアウトだと思うのですが、そうでない映像の場合はオーケーなんじゃないか、とか。。。うーん。。。よくわからない。。。日本ではもう少し静観するのがいいかな、と思うのですが、どっちにするかはまだ決めかねています。
そこで、OMG! Music Guide Japanでは、サムネイル画像を入れてみたり、止めてみたり、を繰り返していて、無駄に時間が過ぎています。。。しかし、技術的には YouTube APIでいろいろできるのに、権利関係でフルにそのパワーを使えないというのも涙ですね。。。
また、曲のタイトルやアーティスト名、ランキングを載せていますが、それらの情報は著作権の範囲外のようです。また、作詞家、作曲家の名前に関してもそのようなので、ランキングに載った作曲家によるまとめなどもできたらいいな、と思っています。まだ、やっていないですが。
あと、YouTube 上にある映像のいくつかは、日本レコード協会的にもアウトな作品があるみたいで、彼らはときどき映像の違反申請をしています。検索結果のリンク先がすでに削除されてしまった後のものなどもあるみたいです。YouTube にはがんばって、日本レコード協会ともライセンス契約をしてほしいところです。
YouTube API と広告
で、まだ先があります。YouTube の API の規約にこんなものがありました。ぶっちゃけると YouTube API を使って商用利用はしちゃダメです、という内容です。
You agree not to use the YouTube API for any of the following commercial uses unless You obtain YouTube’s prior written approval:
- the sale of the YouTube API, API Data, YouTube audiovisual content or related services, or access to any of the foregoing;
- the sale of advertising, sponsorships, or promotions placed on or within the YouTube audiovisual content or player; or
- the sale of advertising, sponsorships, or promotions on any page of the API Client containing YouTube audiovisual content, unless other content not obtained from YouTube appears on the same page and is of sufficient value to be the basis for such sales.
特に advertising, sponsorships, or promotions placed on or within the YouTube audiovisual content or playersってのが引っかかりそうな感じもしますね。このことからも映像を埋めこまなくてよかったと思っています。それでも、Using the YouTube APIs to Build Monetizable Applicationsにあるように、特定の条件で大丈夫のようです。
You can show ads on pages that display content retrieved from the API if certain conditions are met. For example, you can let users enter a search query (or retrieve a standard YouTube feed, such as top-rated or most recent videos) and show ads on the search results page.However, you cannot run advertisements on pages that play our video content unless there is a significant amount of other important content on the page, meaning that users come to the page to access other content besides the video. In that limited case, you can run ads as long as those ads are targeted to the other content on the page and not to the video or video metadata. For example, if your page displays a video with a news article, blog entry or user profile information, then you can display ads on the page as long as the ads are targeted to the article, blog entry or user profile data.
If you are using AdSense for Content to automatically target ads to your page, use the section targeting feature to exclude the portion of the page that contains the video and its metadata.
Note: If the only reason people go to a page is to watch a video, you should not run ads on that page. If you don’t know whether you can display ads on a page, consider whether you would still be able to sell the ad inventory if you removed the video and all references to the video from the page. If so, then you can probably display ads on the page.
まぁ、ここも解釈の問題があるんでしょうが、OMG! Music Guide Japanは、ランキングサイトであって、単なる映像サイトではないです。週や月のランキングに何回入ったか、とかがメインでそのデータを元にAPIを使用しており、また、映像自体はサイトに埋め込んでいないので、クリアしているかな、と解釈しました。YouTube のデータはそもそも JSONP で持ってきているので、検索は関係ないですし、念のため、APIで持ってきているところは、section targetingで除外してあります。
というわけで、ウェブサービスを作って、広告収入を得るのも大変だなぁ、と思いました。という訳で About の最後のところに書いておきましたが、三行で説明すると、
- 昔のランキングの曲とアーティストをまとめた
- 映像配信は YouTube にまかせた
- メディアに関する著作権や利用規約を違反せずにサイトを作るのは大変だ
ということです。
あー。あと、ドラマ関係、CM関係もやってもいいかなー。今日くらいから忙しくなるので、自分ウェブサービスはちょっとできなくなりそうだけども。





Shin Ohno 2003-2012